ジャパンカップは24日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=でプレーオフ3回戦が行われた。レッドイーグルス北海道が東北フリーブレイズに快勝して3戦先勝方式で3連勝、栄冠を飾った。
▽3回戦
レッドイーグルス北海道7―3東北フリーブレイズ
▽得点者【レ】百目木(高橋、橋本)高橋(佐々木、久慈)三田村(久慈、橋本)橋本(高橋、久慈)高木(三田村)入倉、中屋敷(高木)【東】所(山田、デニー)山本(佐々木、山田)山田(人里、田中)▽GK【レ】成澤【東】橋本▽シュート数【レ】35【東】35▽反則【レ】10分【東】6分▽パワープレー得点【レ】2【東】2▽キルプレー得点【レ】0【東】0▽観客数1011
レッドイーグルスは第2ピリオド19分、FW三田村のゴールで同点。3ピリはDF橋本のロングシュートで勝ち越すと、FW高木などのゴールで4点を挙げて引き離した。
―地力と勝負強さ発揮
新生イーグルスが初タイトルを獲得、クラブ化1年目のシーズンを締めくくった。プレーオフは勢いがあった東北に3連勝、シーズン最後で地力と勝負強さを発揮した。
序盤は東北ペース。第1ピリオドはシュート数6本に抑えられたが、2ピリ以降は徐々に修正。堅守から攻撃につなげて流れはレッドイーグルスに傾き、同点で迎えた3ピリで一挙4点。菅原監督は「1ピリは簡単に攻め込まれる場面が目立った。2ピリからはシステムを修正して本来の動きを取り戻すことができた」と振り返った。
3ピリ7分に勝ち越し弾を決めたDF橋本主将は「シュートすれば何かが起きるといつも考えている。運良く入ったゴールだけど、いつも以上に爆発して喜んでしまった」とはにかんだ。
新チームとして動きだした今季、橋本はレッドイーグルスの初代主将としてチームをまとめ上げた。「ベテランから若手までをまとめる中でプレーに集中できないこともあったけど、両立する努力はできた。優勝できてほっとしている」と納得の口ぶりで語った。
今季は「あこがれの存在になる」とテーマを掲げてチームづくりに励んだ。「選手の振る舞いもアイスホッケーを見てもらうきっかけになる。今後も一人一人が自覚を持っていいチームに育てていきたい」と話していた。
―MVP FW・高木「仲間に感謝」
5点目を決めたFW高木がプレーオフの最優秀選手賞に選ばれた。3試合で2ゴール2アシストの活躍でチームを優勝に導き「仲間がいてこそのMVPなので感謝している。1番は優勝できたことがうれしい」と喜んだ。
第3ピリオド8分すぎ、4―3の1点リードと接戦の中、リードを2点差に広げるゴール。相手ゾーンでのフェースオフ直後に放ったシュートは他選手のスティックに当たり、曲線を描いて東北GK橋本の左肩口を抜いた。「ラッキーなゴールだった。やっぱり何か持ってるなと感じた」とほほ笑んだ。
「ノリと勢いで何事もこなすタイプ」と話し、自分の役割を「体を張ったプレーでチームに勢いをもたらすこと」と語る。今シーズンを振り返り「クラブ化してよりチームが一丸となった。結果を残せてよかった」と胸を張った。