2 ―(3)― 共通点あると知って マーティン・ベルナルディーノさん(33)

  母国米国との文化の違いで驚いたのはあいさつで、「お邪魔します、お先に失礼しますなどはアメリカでは言わない」と言う。納豆やすしなどの日本食には「ヘルシーですごく好き」と親しみを持っているよう。

   苫小牧市の印象は「ゆったりとリラックスしている街」。子どもたちには、言語が違っても心は通じ合えることを伝えたいという。「ジェスチャーなどで言いたいことを伝えられれば、心は通じる。少しでも多くの国のことを教え、異文化にも共通点があると知ってほしい」と意気込む。

   理想の授業は「生活に根付いた授業」。「理想の食事や一日の過ごし方など、生徒が盛り上がりやすいことを話題にし、楽しく学べるようにしていきたい」と目を輝かせる。

   2020年9月と21年1月に来日が延期になり、21年6月末にようやく来苫。「三度目の正直です」と流ちょうな日本語で語った。

   雄大な農地で知られる米国カリフォルニア州ベーカーズフィールド市出身。日本語の学習歴は10年。担当校は青翔中、拓勇小、拓進小。

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