安平町は、JR早来駅に併設する町物産館の展示ギャラリースペースを改修し、「はやきたStation Race horses Gallery」として16日にリニューアルオープンした。ディープインパクトやジェンティルドンナ、アーモンドアイといった日本を代表する競走馬の戦績、馬産地となった町の軌跡を紹介し、馬産地をアピールするとともに回遊交流の拠点とする考えだ。
ギャラリースペースはこれまで、町民栄誉賞を贈った7冠馬のディープインパクト(2007年)、ジェンティルドンナ(14年)に関する情報や展示物を設置していたが、昨年、9冠馬のアーモンドアイ(21年)にも同賞を贈呈したことに伴って改修。約20平方メートルのスペースの壁を重厚感のある黒基調でデザインした。
壁には3頭の歴戦の記録のほか、町に最強馬の血をもたらした名種牡馬サンデーサイレンスの功績について掲示し、安平町が「競走馬産地」と言われるまでになった歴史を伝えている。市街地への回遊を促す仕掛けとして、エリアマップも駅舎の待合所に併せて設置した。
同日ギャラリースペース内でセレモニーが行われ、及川秀一郎町長は「馬産地の軽種馬育成やこれまでの歴史や思いを盛り込んでいる。馬のファンのみならず、町民にも利用してもらえたら」とあいさつ。新たな回遊交流の拠点としても期待しており、「鉄道の利用促進や『炭鉄港』イベントでの活用にもつながれば」と話していた。