道内各地で早春のホッケ釣りが盛況との知らせを聞き、釣り倶楽部担当は2月下旬、人気のスポットである日本海へ足を運んだ。
ホッケ釣りは数年ぶりとなる担当は今回、サビキ釣りで狙った。使用する仕掛けは市販品の4号。仕掛けの上部に浮きとゴム製の重りが付いており、岸壁から少し離れた場所へも軽く投げることは容易だ。数年前、後志管内神恵内村でホッケ釣りをした際もこの仕掛けで爆釣した記憶がある。
使用する餌は市販のオキアミ。最近は手が汚れないチューブタイプの生餌があり、後片付けも用意なことからこれを選択した。
午後2時すぎに訪ねたのは、後志管内余市町の港。実は、その前に小樽市内の港に足を運んだが、強い風と多くの釣り人が防波堤から外海を狙っている姿を目の当たりにし、サビキ釣りには適さないと判断。風の防げる場所を探し、積丹方面へ車を走らせていると余市の港に行き着いた。
現地では釣り人が30人ほど。やはり外海に面した防波堤に釣り座を構えている。札幌から訪れていた2人組の男性に話を聞くと、サビキの重りの代わりに金属製の疑似餌「ジグ」を使用した「ジグサビキ」でホッケを狙っているとのこと。併せて今がシーズンのカレイを狙っての投げざおも用意した二刀流だ。
ただ、この日の海はうねりが強く、ジグサビキの反応は薄くカレイも手のひらサイズがちらほらという厳しい状況。担当は防波堤を諦め、港内の一角でサビキ釣りを開始した。
釣り座は、外海から少し離れた岸壁の先端に構えた。市販のコマセをまきつつ仕掛けを投入すると、ほどなく数多くの小さな魚影が集まる。釣れたのは10センチほどのガヤ(エゾメバル)だ。小魚が元気よく泳いでいる様子からすると大型の捕食魚はいない様子。しばらくすると体長30センチほどのホッケとみられる黒い影が仕掛けの近くを高速で横切ったが、単独の個体のようだった。しけで港内に避難した群れがいる可能性を期待したが、予想通りにはいかない。
その後、1時間半ほど粘ってみたが、この日は小魚に遊んでもらった形。まだまだシーズン序盤だけに、折を見て再チャレンジしたい。