樽前山の美しさを将来へ語り継ぐ市民団体、樽前山を語る会が19日、30周年行事の最後となる30個目の企画を行う。「樽前山を語る」と言っても何か難しいことを語り合うわけではない。現在140人ほどいる会員は高齢者が主体で、清掃や交通安全啓発、パークゴルフに登山など、緩やかなつながりの中で和気あいあいと交流を楽しんできた印象だ。
副会長兼事務局長の渋谷博さん(72)は創立者の故渋谷勉さんの長男。自ら宴会部長を名乗り、「明るく、気楽に、緩やかに」という空気感の中心であり続けている。いつ終わるとも知れないコロナ禍で不安が渦巻く中、30企画を達成できたことに「感無量」と言葉少なに語る。会則にある「樽前山を古里のシンボルとして子孫に語り継ぐ」ことが次なる大目標だ。
開局したFMとまこまいへの出演などで、会の存在を若い世代にPRしたいという。お年寄りが元気に振る舞う姿がまちに活力を与えると改めて気付かされた。(半)