通学

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2022年2月25日

 先日見たテレビのバラエティー番組で「日本一学校から遠い家に住んでいる子ども毎朝5時起き説」という企画をやっていたが、小学生時代は毎朝徒歩で1時間ほどかけて通学した経験がある。

 当時は旭川市在住。今、旭川合同庁舎が立つ辺りにはたくさんのれんが造り平屋建ての国鉄職員官舎が並んでおり、わが家もそのうちの一軒だった。いわゆる国鉄団地。今となっては世帯数とか広さは知るすべもないが、子ども心には一つの独立したまちで銭湯や購買店、社会人野球のホームグラウンドまであった。近所付き合いが非常に活発で、児童は学年の枠を越えて交流し登校時は10人ぐらいのグループになった。朝っぱらから玄関口で「○○君行くよ!」と皆で大声を上げ、一軒ずつ仲間を迎えに回った。学校までの道のりも長かったが、通学はこうした迂回(うかい)で団地を出るまでにかなりの時間を費やしていた。

 そんな登校集団の中心にいた上級生は勇気と友情を何よりも重んじ、仲間を危険な遊びに巻き込むこともあったが面倒見が良く、頼りになった。昭和の団地にも事件、事故は多く不審者も出没していたが積極的に情報共有し、子どもは子どもなりに自分たちの身を自らで守ろうとした。物騒な出来事が後を絶たず、見守りの強化や安全教育の充実が叫ばれる昨今だが、思いやりの心など子どもたちだけの通学で学ぶことは本当に多かった。(輝)

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