成果を糧に、さらなる進化―IH女子・スマイルジャパン総括〔北京五輪を振り返って(下)〕

準々決勝でフィンランドに敗れたスマイルジャパン=12日、北京(時事)

 メダルへの突破口となる準々決勝、強豪のフィンランドに1―7で敗れた。4強進出の壁は高かった。精度の高いパスワークに必死の守備で食らい付いたが、反撃の糸口はつかめなかった。

 第1ピリオドは2点を先取された後、速攻でFW志賀紅音(トヨタシグナス)がゴールを決めた。しかし日本の得点はこの1点のみ。2ピリ以降は防戦一方の展開となった。

 FWを積極的に前に出す場面もあったが、失点につながることもあった。飯塚祐司監督は「そういうホッケーをせざるを得なかった」と苦渋の表情を見せた。

 FW大澤ちほ主将は「すべての部分でフィンランドのほうがたけていた。攻守のどのゾーンでも隙を与えてくれないチームだった」と総括。「日本も上を目指せるチームだった。自分たちが積み上げてきたものは表現できた大会だったと思う」と語った。

 ◇  ◇

 日本は5試合で14ゴールを挙げた。1試合平均は2・8。目標に掲げていた3点には届かなかったが、得点力向上を旗印としていた強化が一定の成果となって表れた。

 パックを奪われない技術やフィジカルの強さもレベルが上がってきている。代表選考合宿の氷上練習では毎回、1対1でパックを保持する「パックプロテクション」の練習を冒頭に取り入れていた。陸上トレーニングでもテニスボールをパックに見立てて1対1の対人練習を繰り返してきた。五輪でも当たり負けして容易にパックを奪われる場面は少なかった印象がある。

 ただ、メダル獲得にはさらなるチーム力の底上げが必要だ。日本は3セット回しでしのぐ試合が多かった。準々決勝のフィンランドは第4セットも一人平均10分弱の滞氷時間があったため、日本の体力消耗は早い段階で激しくなっていた。競技人口が少ない日本特有の事情もあるが、五輪で戦えるラインを四つそろえることも上位進出の鍵となりそうだ。フィジカルを含む個のレベルアップも強化の余地がある。

 (石井翔太)

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