大合併

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2022年2月16日

 子どもの頃から地図帳のインクの匂いが好きで、今も古書店で見つけた巨大なものも含めて何種類かを利用している。先日、最も利用する機会の多い地図が、道外生まれの若い知人から褒められた。

 2006年春に大手新聞社が発行した「平成大合併がわかる日本地図」。合併した市町村の旧名や位置も一目で分かるよう編集されている。疑問だった地区の来歴が分かったようだ。

 1999~2005(平成11~17)年度に国主導で行われたのが「平成の大合併」。20歳以下の人の中には、もう合併前の自治体名や境界を知らない人も多いのかもしれない。インターネットで検索すると全国に3232あった市町村が786市、757町、184村の計1727市町村になったという。道内は合併前の212市町村が、今は35市、129町、15村の179市町村。消えた33の自治体名は―。スラスラと挙げられる人はきっと少ないに違いない。

 自治体の広域化による行政基盤強化、地方分権推進という目的は、あの大合併によってどれだけ実現したのだろう。市町村には少子化や高齢化への不安や苦悩が当時よりもっと大きく渦巻き、まちづくりの課題も重く大きくなっている。放っておけばやがて消えてしまう古里の名前や歴史を記憶し続け、次の世代にしっかりと伝えるのは、地図帳だけでなく、地域に住み、生きる私たちの役目だろう。合併で故郷の名を聞く機会の減った者の一人として思う。(水)

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