鵡川神社 神社から地域活性化 お祭り増え、にぎわい戻れば 2

  • むかわ町から未来へ PR大使がまちを行く, 特集
  • 2022年2月12日
鵡川神社を訪れ、三上宮司と記念撮影

  まちめぐりの第1弾は「鵡川神社」です。なぜなら私は神社が好きで、やはり神社から地域を活性化したいという思いがあったからです。宮司を務める三上剛さんから由緒や被災と復旧、神社発展のためのこれからについてお聞きしました。

   鵡川神社は、当町草創の1896(明治29)年頃、先人が開墾のくわを振るいながら、三重県の伊勢神宮から御神体を奉祀、小祀を建て、第二の故郷の心のよりどころとしたのが鵡川神社の始まりと伝えられています。その後、1911(同44)年8月7日、時の皇太子殿下(大正天皇)が日高地方行啓の際、北海道道庁の直営工事で当地にお休み所を設けられ、それを原型のまま旧鵡川神社幣殿として使用されたそうです。なお行啓を記念し、イチイ(オンコ)を植樹したものが現神社に移植されています。

   2018年9月6日午前3時7分、胆振東部地震に遭い、一瞬にして本殿も襲われ、至る箇所に亀裂が入る被災を受けました。さらに震災から立ち直ろうとしていた矢先に新型コロナウイルスが全世界にまん延…。そんな状況の中、復旧工事が始まり、20年8月に復旧し、よみがえりました。

   三上宮司は「この先、苦難の時も、喜びの時も鵡川神社が皆さまの心のよりどころであるよう守り、伝え、神明奉仕に励む存在でありたい」とおっしゃられていました。今回、取材をさせていただいて思ったことは、神社は町民、氏子の皆さま、遠方の方々のご支援、ご協力の元で成り立っていること。改めて分かりやすくお聞きすることができました。

   神社は地域コミュニティーの一役を担っている場でもありますので、今後神社でのお祭りが増え、人が集まり、まちがにぎわうことを願っています。

  (金野英津子)

  =第2、第4土曜日掲載

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