道と札幌市などは10日、新型コロナウイルスの感染者を新たに4098人確認し、9人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数としては5日(4046人)を上回り、過去最多を更新。胆振管内も最多の256人を確認した。道内全域に「まん延防止等重点措置」が適用されて2週間が経過したが、爆発的な感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。
新規感染者のうち70・1%に当たる2874人の感染経路が不明。道内の感染者は延べ12万6672人(実人数12万5566人)となった。
死亡を確認したのは札幌市が5人(70代男性2人、80代男性2人、90代男性1人)、道が居住地非公表の2人(70代男性と80代男性)、小樽市が1人(性別非公表の80代)、函館市が1人(年代・性別非公表)。道内の死者は累計で1569人となった。
道は過去最多の1484人の感染を確認。内訳は、胆振256人のほか、石狩管内463人、釧路管内169人、十勝管内153人、空知管内103人、上川管内90人、渡島管内66人、オホーツク管内62人、後志管内37人、日高管内26人、宗谷管内25人、道外15人、根室管内14人、桧山管内4人、留萌管内1人。
苫小牧市の苫小牧日翔病院で陽性が判明していた20~90代の34人(入院患者26人、職員8人)について、道がクラスター(感染者集団)と認定した。その他の新たなクラスターは▽石狩管内の医療機関で入院患者ら23人▽北見市の高齢者施設で入所者ら7人▽釧路管内の有料老人ホームで入居者ら7人。既存クラスターでは、苫小牧市の3医療機関でそれぞれ171人(1人増)、38人(同)、58人(15人増)に感染が拡大した。
札幌市は2204人(再陽性18人含む)、旭川市は160人、函館市は170人、小樽市は最多の80人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは9万3444人。10日現在の患者数は3万1659人となり、重症は前日から2人増えて7人。9日時点の入院患者の病床利用数は前日から99床増の748床となり、病床使用率は36・2%に上昇した。