危うさ

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2022年2月9日

 降り続ける雪に気が遠くなったのは恵庭支局に勤務していた当時。朝も昼も夕方も、そして夕食後も、駐車場や歩道の除雪に追われた。

 平屋建ての屋根から滑り落ちた雪が窓ガラスを埋めていく。雪に窓をふさがれた部屋は日中でも徐々に暗くなっていった。もしガラスが割れたら、どこに寝るのか―。喜んで駆け回る子どもを横目に除雪を急いだ。

 札幌市は俗に恵庭の倍の雪が降ると言われる。その札幌で6日、24時間に60センチの雪が降り、家も車も線路も道路も、あらゆるものが雪に覆われた。知人から悲鳴の電話が入った。JR北海道は札幌圏や札幌駅発着の列車600~700本を7、8の両日、あらかじめ運休と決め除雪に追われた。大規模運休は9日も札幌周辺の近距離路線を除いて続いた。札幌駅の除雪作業の様子がテレビで繰り返し放送された。投入された作業員の動きが活発には見えず、もどかしかった。現場に来てから打ち合わせなのか、船頭さんが多過ぎるのか。もしや運休慣れ? 下品な邪推がつい頭をよぎる。

 道路も、幹線だけでなく住宅街の生活道路まで渋滞、路線バスは6~7割が運行不能になった。救急車、消防車は動けるのか、心配になる。札幌市は除排雪やごみ収集の緊急事態を宣言し通常の状態に戻るまでに10日はかかる―と理解を求めた。

 白い雪が、道都・札幌や、わが北海道の生活や交通基盤の危うさをいろいろな角度から浮き彫りにして見せてくれる。(水)

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