道と札幌市などは3日、新型コロナウイルスの感染者を新たに3788人確認し、2人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数としては2日の3587人を上回り、2日連続で最多を更新した。新規感染者のうち71%に当たる2699人の感染経路が不明。道内の感染者は累計で延べ10万2349人(実人数10万1407人)となり、10万人を超えた。
死亡を発表したのは、道が居住地非公表の40代男性、札幌市が70代男性。道内の死者は累計で1506人となった。
道は1138人の感染を確認。内訳は胆振管内131人のほか、石狩管内295人、十勝管内146人、釧路管内117人、空知管内110人、上川管内105人、オホーツク管内79人、渡島管内34人、根室管内32人、後志管内30人、宗谷管内26人、日高管内14人、道外11人、留萌管内5人、桧山管内3人。
白老町の町立国民健康保険病院で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、40~90代の9人(入院患者5人、職員4人)の陽性が判明。この他のクラスターは▽北見市の医療機関で職員5人▽宗谷管内枝幸町の特別養護老人ホーム枝幸苑で入所者ら6人▽上川管内の認知症対応型グループホームで職員ら9人▽石狩管内の介護老人保健施設で入所者ら6人▽同管内の有料老人ホームで職員ら11人▽空知管内の介護保険施設で利用者ら14人。既存クラスターでは、苫小牧市の医療機関で1人増の計133人に拡大した。
札幌市は最多の2233人(再陽性33人含む)の感染を確認。新たなクラスターは▽医療機関で職員ら24人▽有料老人ホームで入居者ら12人▽小規模多機能型居宅介護事業所で職員ら6人。
函館市は最多の215人の感染を確認。社会福祉施設の入居者ら5人と介護保険施設の入居者ら11人のクラスターが発生した。
旭川市は137人の感染を確認。教育施設で利用者ら5人、社会福祉施設で利用者ら5人、保育施設で職員ら9人の陽性が判明し、クラスターとなった。小樽市も最多の65人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは7万5359人。3日現在の患者数は前日から2199人増の2万5484人となり、重症は1人。2日時点の入院患者の病床利用数は前日から12床増の634床となり、病床使用率は30・7%に上昇した。