苫小牧市の新型コロナウイルスワクチン3回目接種は、65歳以上の一般市民向け接種が早くも本格化している。多くの高齢者が2月に接種時期を迎える中、1月中に接種にこぎ着けた市民もいる。市や市医師会(沖一郎会長)は「できる限り早めに接種を」と呼び掛けている。
一般市民向けの最初の3回目接種は、昨年6月までに2回目接種を終えた65歳以上約2万人で、1月19日~2月4日に接種券を発送。受け取った市民から予約でき、個別接種(52医療機関)は準備が整った施設から打てるため、2回目終了からおおむね7カ月で接種が可能になる市民もいる。
旭町の沖医院(院長・沖会長)では1月31日、予約した高齢者約70人が接種した。有珠の沢町の無職、冨士広重さん(77)は「少しでも早く打てて安心につながる」と笑顔を見せながら「コロナはまだ収束したわけではないので対策して過ごしたい」と話していた。
同院は医療従事者への接種と並行し、休日返上で同30日に65歳以上の3回目接種を開始した。沖院長は「ワクチンを少しでも早く皆さんに届けたい」と強調し「打つのと打たないのとでは、やはり違う。積極的に接種を検討してほしい」と訴えていた。