アイスホッケー女子日本代表には、次世代を担う若手選手も名を連ねた。FW三浦芽依とGK増原海夕(みゆう)は初めて五輪の大舞台に挑む。
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三浦は「悲願」としてきた五輪代表の座を見事勝ち取った。4年前の平昌五輪は、白鳥王子アイスアリーナで開かれたパブリックビューイングでスマイルジャパンを応援していた。今回は自分がプレーヤーに。「目標としていた舞台だったので代表に選ばれて素直にうれしい」と喜びを語った。
北京五輪の代表入りに照準を合わせ、4年間でレベルアップに励んできた。2019年の世界選手権で初のフル代表入りし、初ゴールも挙げた。持ち前のスピードと突破力に加えて、パックを奪われないように守るパックプロテクションの技術やフィジカル強化が代表選考での評価につながった。
夢だった五輪に向けて「FWとして得点に絡むプレーだけでなく、体を張ってゴールを守る働きもしたい。自分のプレーでチームに勢いを与えたい」。
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「小さい頃から目指していた五輪で100%の力を出したい」。増原は北京五輪を飛躍のチャンスと捉えて最大限の準備を進めてきた。
昨年の世界選手権では直前の代表選考合宿まで参加していたが、7月の合宿中に右鎖骨を折るけがを負い、無念の欠場。それでも「五輪に向けて切り替えた」。
まずはけがの治療に専念。10月に復帰した後は氷に乗る感覚を取り戻しながら「けがする前よりレベルアップできるように練習に取り組んできた」と振り返った。
所属する道路建設ペリグリンでは絶対的な守護神として正GKを任されている。身長157センチと小柄だが、スケーティングでパックに素早く反応するスキルがあり、「サイズを運動量でカバーしている」。
初のフル代表入りも「満足はしたくない」と冷静だ。「試合に出て活躍することが目標。日本代表の責任を持って自分のプレーをしたい」と意気込みを語った。
(終わり)