道と札幌市などは29日、新型コロナウイルスの感染者を新たに3002人確認し、1人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が3000人を超えたのは初めてで、27日(2856人)を上回り過去最多を更新した。30日は3番目に多い2782人を確認し、3人が死亡した。日別の新規感染者数が2000人を上回るのは5日連続。道内の感染者は延べ9万48人(実人数8万9241人)と9万人を超えた。
29日は、道が最多の1053人の感染を確認。内訳は胆振管内139人のほか、石狩管内336人、釧路管内157人、上川管内87人、空知管内86人、十勝管内67人、オホーツク管内51人、後志管内35人、宗谷管内30人、渡島管内20人、道外15人、根室管内14人、日高管内9人、留萌管内5人、桧山管内2人。
胆振管内の特別養護老人ホームで新たなクラスター(感染者集団)が発生し、20~100歳代の5人の陽性が判明。釧路管内の社会福祉施設でも入所者ら23人の感染が分かり、クラスターとなった。既存クラスターでは、苫小牧市内のデイサービスセンターで1人増の計7人に感染が拡大した。
札幌市は1632人(再陽性59人含む)の感染を確認。サービス付き高齢者住宅(サ高住)で6人のクラスターが新たに発生した。函館市は過去最多の174人、旭川市は102人、小樽市は41人の感染を確認した。
死亡を発表したのは、道の居住地非公表の70代男性。
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30日は、道が836人の感染を確認。内訳は胆振管内108人のほか、石狩管内238人、釧路管内112人、空知管内73人、オホーツク管内60人、上川管内59人、十勝管内46人、後志管内44人、根室管内28人、渡島管内24人、宗谷管内22人、道外12人、日高管内10人。
クラスターが発生していた苫小牧市内の医療機関は18人増の計68人、サ高住は2人増の計21人に感染が拡大した。新たなクラスターは、釧路管内の高齢者福祉施設で5人。
札幌市は過去最多の1692人(再陽性39人含む)の感染を確認。医療機関で新たなクラスターが発生し、患者ら25人の陽性が判明した。旭川市も最多の109人の感染を確認。春光小学校(児童ら8人)と光陽中学校(生徒6人)でクラスターが発生した。函館市は108人、小樽市は37人の感染を確認した。
死亡を発表したのは、道の居住地非公表の3人(90代男性2人と80代女性)。道内の死者は累計で1502人となった。
道内で治療を終えて回復したのは6万8701人。30日現在の患者数は1万9845人となり、重症はゼロ。29日時点の入院患者の病床利用数は568床となり、病床使用率は27・5%に上昇した。