道と札幌市などは28日、新型コロナウイルスの感染者を新たに2775人確認し、4人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が2000人を上回るのは3日連続で、27日（2856）に次いで過去2番目の多さ。このうち66％に当たる1897人の感染経路が不明。道内の感染者は延べ8万4264人（実人数8万3558人）となった。

　死亡を確認したのは、道が居住地非公表の3人（70代女性、80代男性2人）、札幌市が1人（80代男性）。道内の死者は累計で1498人となった。

　道は過去最多の1050人の感染を確認。内訳は胆振管内137人のほか、石狩管内285人、釧路管内130人、空知管内101人、十勝管内90人、上川管内69人、オホーツク管内68人、後志管内55人、宗谷管内35人、渡島管内28人、日高管内18人、根室管内17人、道外13人、留萌管内3人、桧山管内1人。

　苫小牧市内の既存クラスター（感染者集団）では、医療機関で5人増の計50人、サービス付き高齢者住宅で4人増の計19人に感染が拡大した。新たなクラスターは▽帯広市の特別養護老人ホームで5人▽十勝管内音更町の音更宏明館病院で7人▽石狩管内の医療機関で10人▽釧路市の高齢者施設で7人―の計4件。

　札幌市は1430人（再陽性48人含む）の感染を確認。介護老人保健施設で20人、有料老人ホームで54人の陽性が判明し、新たなクラスターとなった。

　函館市は最多の159人の感染を確認。陸上自衛隊函館駐屯地で25人、函館少年刑務所で9人、介護事業所で14人のクラスターが新たに発生した。

　旭川市も最多の97人の感染を確認。近文第二放課後児童クラブで5人、市立愛宕小学校で6人のクラスターが発生した。小樽市は39人の感染を確認した。

　道内で治療を終えて回復したのは6万5380人。28日現在の患者数は前日から1912人増の1万7386人となり、重症はゼロ。27日時点の入院患者の病床利用数は前日から39床増の540床で、病床使用率は26・2％に上昇した。自宅療養者も急増しており、前日から2544人増の1万1697人と初めて1万人を超えた。