道と札幌市などは27日、新型コロナウイルスの感染者を新たに2856人確認し、8人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数は2日連続で過去最多を更新した。このうち66%に当たる1897人の感染経路が不明。胆振管内も過去最多の144人を確認し、苫小牧市内で新たに三つのクラスター(感染者集団)が発生した。
道内の感染者は延べ8万1489人(実人数8万832人)と8万人を超えた。死亡を確認したのは、道が居住地非公表の6人(70代男女3人、80代男性、90代男性、100歳代女性)、札幌市が2人(50代男性と70代女性)。道内の死者は累計で1494人となった。
道は過去最多の929人の感染を確認。内訳は、胆振管内144人のほか、石狩管内273人、釧路管内107人、空知管内89人、十勝管内69人、宗谷、オホーツク両管内各53人、上川管内43人、渡島管内35人、後志管内24人、留萌管内12人、日高管内10人、根室管内と道外各7人、桧山管内3人。
苫小牧市内の新たなクラスターは▽デイサービスセンターで6人(職員4人、利用者2人)▽サービス付き高齢者住宅で15人(入居者11人、職員4人)▽介護保険施設で10人(入居者8人、職員2人)。既存クラスターでは、医療機関で8人増の計45人に感染が拡大した。
道内の既存クラスターでは、平取町の北海道平取養護学校寄宿舎で2人増の計20人、日高管内の介護保険施設で2人増の計12人、釧路市のアイスホッケークラブチームの試合(ひがし北海道クレインズ―東北フリーブレイズ)で10人増の計165人となった。
札幌市も最多の1590人の感染を確認。医療機関で新たなクラスターが発生し、患者ら25人の陽性が判明した。
旭川市は86人、函館市は最多の214人、小樽市は37人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは6万4521人。27日現在の患者数は前日から2132人増えて1万5474人となり、重症はゼロ。26日時点の入院患者の病床利用数は前日から14床増えて501床となり、病床使用率は24・3%に上昇した。