道と札幌市などは26日、新型コロナウイルスの感染者を新たに2091人確認し、2人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が2000人を上回るのは初めてで、21日の1644人を大幅に上回り過去最多を更新した。このうち58%に当たる1215人の感染経路が不明。道は感染拡大に歯止めをかけるため、27日から全道域を対象に飲食店に時短などを要請する、通算4度目の特措法に基づく「まん延防止等重点措置」(2月20日まで)の対策を開始した。
道内の感染者は延べ7万8633人(実人数7万8024人)。死亡を確認したのは札幌市の80代男性と90代男性。道内の死者は累計で1486人となった。
道は過去最多の861人の感染を確認。内訳は石狩管内229人、釧路管内125人、胆振管内92人、オホーツク管内91人、上川、空知両管内各61人、十勝管内56人、渡島管内34人、後志管内29人、宗谷管内26人、道外25人、日高管内15人、根室管内11人、留萌管内5人、桧山管内1人。
苫小牧市の医療機関で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、20~90代の37人(入院患者19人、職員18人)の陽性が判明。この他▽滝川市立病院で入院患者ら6人▽石狩管内の有料老人ホームで職員ら15人▽日高管内の介護保険施設で入居者ら10人▽オホーツク管内美幌町の美幌療育病院で職員ら23人―でもクラスターとなった。既存クラスターでは、平取町の北海道平取養護学校寄宿舎で1人増の計18人。釧路市のアイスホッケークラブチームの試合(ひがし北海道クレインズ―東北フリーブレイズ)で20日に認定されたクラスターは、26日までに選手、スタッフら計155人に拡大した。
札幌市も最多の953人(再陽性32人含む)の感染を確認。新たなクラスターは▽サービス付き高齢者向け住宅で入居者ら12人▽医療機関で職員ら5人。
旭川市は92人(新たなクラスターは娯楽施設で従業員5人、市立永山南小学校で児童ら5人)、函館市は143人でいずれも過去最多。小樽市は42人の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは6万3805人。26日現在の患者数は前日から1369人増えて1万3342人。重症はゼロ。25日時点の入院患者の病床利用数は前日から42床増の487床となり、病床使用率は23・6%に上昇した。