苫小牧市内小中学校の学校給食では、今月から副菜や地場産の魚が出るようになった。おかずの品数不足の解消にもつながり「おなかいっぱい」と満足げな表情を見せる子どももいてほほ笑ましい。
市内に2カ所ある給食共同調理場へ取材に行くと、職員が何台もの巨大な釜をかき回したり、手作業で洗ったりと力仕事をしている姿を見掛ける。初となる副菜の調理に向けても、提供を始める1カ月以上前から、調理員や献立を考える栄養教諭らが、「子どもたちが少しでも野菜を食べやすいようにしたい」と青臭さを除いたり、食感を良くしたりしようと、話し合いを重ねていた。
だが、子どもたちの給食時間を見ていると、やはり魚や野菜に苦手意識を持つ子が多い印象を受ける。毎年1月24~30日は、給食への理解や関心を高めようと、文部科学省が定める全国学校給食週間。多くの人の力があって提供できている給食を、学校や家庭でも見詰め直す機会にしてほしい。(高)