最近話題になっている「SDGs」。皆さんも耳にしたことがあると思います。私は、このことについて詳しく知りたいと思い、苫小牧市や企業での取り組みについて調べることにしました。
まず、SDGsとは「持続可能な開発目標」のことで、より良い世界を目指すための17の目標のことです。
苫小牧市のSDGsの取り組みとして代表的な事例を二つ挙げ紹介します。
一つ目は、「処理能力を凌駕する廃棄物の増加」に関する取り組みです。苫小牧市では、廃棄物の削減のため、市全体のごみ袋の有料化により、ごみの排出量は減少し、東西に2カ所あったごみ処理場を1カ所に減らす取り組みを実現しました。
二つ目は、不平等の拡大を防ぐ取り組みとして、トランスジェンダーについてのパンフレットを作成し、配付することや市民、団体事業の方と協働し「男女平等企画を推進する市民会議」を開催しているそうです。さらに「子育て支援の充実」にも力を入れています。苫小牧市では、子育てと仕事の両立を支援するため、一時保育所や休日保育など保育サービスの充実に努めています。他にも保育施設への送迎や急用時の託児を地域で支え合うファミリーサポートセンター事業などを通し、安心して、子どもを持つ親が仕事と育児を両立できる環境整備を促進しています。
私は、これらのことは、初めて聞くことばかりでした。私は「最近、SDGsという言葉をよく聞くようになってきたなぁ」程度にしか考えていませんでした。以前から苫小牧市がこのような取り組みをしていたことを知り、とても驚きました。
次に、企業での取り組みについて調べました。苫小牧の大きな工場であるトヨタ自動車北海道(株)に話を聞きました。SDGsの達成に向けて行っているのは主に24個もあるそうです。その中でも特に力を入れているのは「みんなに、健康、福祉、平等、働きがい」という取り組みと、「経済成長」を達成するための働きやすい職場作りだそうです。例としては、働きやすい職場作りのため、有給休暇や育児休暇、介護休暇などの休暇制度の取得促進を行うことです。また企業主導型保育事業(みらい保育園)があり、育児と仕事の両立支援のために、工場の勤務時間に合わせて祝日も含めて早い時間から遅い時間まで園児を受け入れています。次に「気候変動、海、風の豊かさを守る具体的な行動をする」という目標を達成するため、二酸化炭素を出さないLEDライトを照明にすること、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入するなど省エネ活動も行っています。また、鉄を加工するときに必要なオイルミストを回収する装置を取り付けたり、技術スタッフがオイルミストを使用せずに加工したりすることも考えているそうです。このように環境に配慮した取り組みをトヨタ自動車北海道が多く行っていることがわかりました。更に、イオンモールなど、さまざまな団体、個人がSDGs達成するため活動していることも知りました。
私は今回、SDGsに関する取り組みを調べてみて、苫小牧市や多くの企業が取り組みしていることを知り、とても驚きました。そして、もっと多くの人にこのことを知ってほしいとも思いました。けれども、知るだけではいけないとも思います。できることを個人でしていくことも大切です。例えば、食品ロスを減らすために、私は、買い物にいくと消費期限や賞味期限を以前より気にするようになりました。事前に冷蔵庫の中身をチェックして無駄な買い物を減らすこともできます。また、私達中学生ができることとして、簡単に給食を残さないということもあります。多くの人にSDGsの取り組みを知ってもらい、実際に取り組む人が増えることが大切だと私は思いました。