全国高校総体のアイスホッケー、スピードスケート、フィギュア各競技が18日、青森県を舞台に始まる。東胆振勢はアイスホッケーに駒大苫小牧、北海道栄の2校が出場。スピードスケートには駒大苫小牧勢が上位進出を目指して各種目に挑む。
IH 駒大苫 王座奪還へ 道栄 上位進出目指す
テクノルアイスパーク八戸(八戸市)をメイン会場に行われるアイスホッケーは26校が出場。21日を最終日とする競技4日間でトーナメント戦を繰り広げる。駒大苫と道栄は共に1回戦をシードされ、大会第2日の19日2回戦から登場する。
2019年大会(八戸市)以来3年ぶりの日本一を目指す駒大苫は、初戦で釧路江南―岩手の勝者と対戦する。昨年12月の道大会(帯広市)ではU20世界選手権でFW森田琉稀亜主将(3年)、DF高橋一路(2年)、DF高崎泰成(同)の主力を欠く中で見事3連覇。メンバーのそろう白樺学園、清水を相次いで撃破し選手層の厚さを見せつけた。
最大のライバルは決勝で顔合わせの可能性がある前回高校総体(長野県)覇者の武修館か。昨年8月の全国選抜大会(苫小牧市)で2―3、道選抜大会(同11月、釧路市)では0―4と苦杯をなめさせられた。道選抜後から「ニュートラルゾーンなどの守りを見直してきた」と桶谷賢吾監督。王座奪還に向け、チームは着実に強さを増している。
道大会で4強入りと健闘した道栄は道外勢との対戦が続く。光泉―関西大一の勝者と当たる2回戦は難なく突破できそうだが、3回戦には埼玉栄、日光明峰の強豪いずれかが待ち受ける。
U18の日本代表候補に選出された経験を持つGK佐藤壱成(3年)ら3年生は言わずもがな、道大会で得点を量産したFW乘本修(2年)、FW加藤伶理(1年)といった下級生にも頼もしい選手が多い。持ち前のハードワークなホッケーで上位進出を期待したい。
スピードスケート 駒大苫 鮫川に優勝の期待
2019年9月にオープンしたYSアリーナ八戸で初開催されるスピードスケート。21日までに男女の個人距離別と団体の2000メートルリレー、チームパシュートの計13種目が行われる。
駒大苫は18人が個人種目にエントリー。男子は鮫川友希(3年)が出場者の自己記録ランキングで1000メートル3位、500メートル6位につける。特に1000メートルは昨年12月の道大会(帯広市)で1分11秒78と出場者中の今季トップタイムを出しており、優勝の可能性が十分ある。
女子では森野こころ(3年)がランキングで3000メートル4位、1500メートル5位と2種目で入賞圏内にいる。前回高校総体は3000メートルで3位に輝いた。集大成の一戦で有終の美を飾りたい。