東小で避難所開設など訓練 厳冬期を想定 市職員ら60人

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  • 2022年1月14日

  厳冬期の災害発生を想定した苫小牧市総合防災訓練が13日、市役所や苫小牧東小学校で行われた。東小学校では、市職員ら約60人が避難所開設・運営訓練に臨み、防災意識を新たにした。

   東小で行われたのは▽感染症対策を考慮した避難所開設訓練▽備蓄資機材の設置・操作訓練▽厳冬期における避難所開設訓練▽避難所運営訓練の4項目。避難所のレイアウトや避難者の動線、段ボールベッド、暖房機器などの設置・操作方法を確かめた。

   胆振東部地震発生時の課題も考慮しながら、実際に避難所で使用する段ボールベッドや間仕切りの組み立て、停電時に用いるLED(発光ダイオード)投光器の設置手順もチェック。段ボールベッドに横になった参加者は「思っていたよりも丈夫で、テーブルや椅子としても活用できそう」と話していた。

   このほか、新型コロナウイルス流行下での災害を想定し、避難者の発熱など感染の疑いの有無で動線を分けて別室を確保したり、ウイルス付着の可能性がある手袋を脱いだりする方法も確認。訓練を終えた参加者は「災害は全国的に増えており、人ごとではない」「機材の使い方を学べて良かった」などと口々に。市は、今回の訓練で上がった要望や改善点を踏まえ、災害時のマニュアルの完成を急ぐ。

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