苫小牧市本幸町の苫小牧市高齢者福祉センターは5日、新春の餅つきを行った。ふかしたてのもち米10キロが用意され、集まった利用者たち約30人が新年の無病息災を祈りながら、臼ときねを使って和気あいあいとついた。
例年は同じ建物内の子育て支援センターの子どもを招いて餅つきをしていたが、今年はコロナ禍を考慮し、高齢者福祉センターの利用者のみで実施した。
最初にきねを握った弥生町の加川和行さん(86)は「毎年家でやっている」と笑顔を見せ、慣れた手つきで餅をつき上げた。餅をつくのは60年ぶりという花園町の小松冨佐子さん(74)は「子どもの頃を思い出した」と懐かしんでいた。
できた餅はそれぞれがパックに詰め、持ち帰った。