道は27日、健康上の理由などで新型コロナウイルスワクチンを接種できない人を対象に、無料のPCR・抗原定性検査をスタートした。まだ東胆振で無料検査できる場所はないが、道は検査体制の拡充を進めており、薬局や医療機関などに登録を呼び掛けている。近隣では25日にオープンした新千歳空港の検査センターで対応している。
政府のワクチン・検査パッケージ制度やイベント、旅行、帰省などで、ワクチン接種歴や陰性の検査結果を確認する取り組みに必要な検査を無料で行う。現時点では実施期間は来年3月末まで、基礎疾患や副反応の懸念など健康上の理由でワクチンを接種できない人、12歳未満の子どもが対象。感染拡大した場合、知事の要請に基づき期間や対象を拡大できる。
登録場所は28日現在、札幌市や旭川市など道内10カ所の医療機関や衛生検査所、薬局などで、うち7カ所が27日に検査を始めた。道は最大700カ所、検査260万回分の予算を計上しており、道内の医療機関などに事業を周知し、登録事業所を随時募集している。実施事業所は道ホームページで公開している。
木下グループ(東京)は新千歳空港国内線ターミナルビル2階のPCR検査センターをはじめ、29日オープン予定の旭川、函館空港も登録した。道ホームページからダウンロードできる申込書に、検査目的や確認事項などを記入して出せば、通常と同じ手続きで無料検査が受けられる。同社は「年末年始はできれば事前予約を」と呼び掛けている。