苫小牧市高丘の樽前山神社本殿に掲げた大しめ縄の掛け替え作業が26日、地元のみこし同好会の約20人の手で行われた。雪の降る中、年末恒例の作業を無事に終えた関係者は「来年はもっと良い一年に」と希望を託した。
みこし同好会による大しめ縄作りは1992年から続く。今年も今月上旬から毎週日曜日、市内の全5団体から15人前後が境内に集まり、厚真産の稲わらなどで作った大縄3本をねじり合わせ、仕上げた。長さ約7メートル、最も太くて直径約60センチ、重さ約60キロになった。
この日の作業では1年間使った本殿の大しめ縄を下ろした後、新しい大しめ縄を竹にくくり付け、担いで運び込び、息を合わせて持ち上げた。見栄えに配慮してバランスも調整。約40分で、一連の作業を終えた。
新調された大しめ縄の前で早速、参拝する姿も。入院中の父親の回復を願っていた苫小牧北光小2年生の山口心優奈さんは「すごい大きい」と見入っていた。
作業の中心となった、みこし同好会の苫小牧鳳凰睦の脇田忠会長(64)は「次の年こそもっともっと良くなってほしいと思い、毎回作っている。コロナに負けないで、新しい年に向かってほしい」と期待した。