9コロナ禍の寮生活、寂しさ抱え過ごす

  • 特集, 記者ノートから2021
  • 2021年12月24日

 「飲み会などを自粛する大人たち以上に、多くのことを我慢している」「友達の部屋にも行けず、コミュニケーションが取れない」。

 これらは、新型コロナウイルスの緊急事態宣言期間中、寮生活を送る学生たちから寄せられた言葉だ。

 今年4月に入社した私は、主に高等教育を担当してきた。高校生高専生、大学生への取材が多い1年で、コロナ禍で制約のある学校生活の現状や寮での暮らしぶりについて話を聞く機会が幾度もあった。特に、親元を離れて1人で寮に暮らす学生の言葉は胸に響き、そのたびに何度も胸が締め付けられた。

 緊急事態宣言中、ある寮では共有スペースが閉鎖され、食堂や浴室での私語は禁止、他の居室への訪問も禁じられ、放課後や休日にグラウンドなどの学校施設を使うこともできなくなった。「空き時間は、何もすることがない虚無の日々だった」とため息を漏らす学生もいた。

 寮内に設置された目安箱には、今年寮生になった1年生が他の入居者と関わることができる場がなく、うまく友達をつくれないといった悩みを打ち明けるメモが複数入っていたという。他にも「友達との交流がなくなった」「以前は学生たち皆でわいわい盛り上がっていたが、コロナになって寮の空気感がピリピリ」「外に出ることがなくなりストレスがたまる」といった声も聞いた。

 コロナで日常が一変し、これまでとは違う青春を過ごす学生たち。「(メディアは)学生の生活にも目を向けてほしい」「少しでもコロナ禍の現状を知ってほしい」と訴える人は少なくなかった。そんな時代もあったね―と笑い合える日が来ることを信じ、今後も学業や部活動に奮闘する若者たちの生の声を届けていきたい。

 (樋口葵)

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