7コロナ禍の町内会活動 制約の中、できること模索

  • 特集, 記者ノートから2021
  • 2021年12月22日

 「うちの町内会は高齢者が多いので集まるのはリスクが高い」「会長になった途端、新型コロナウイルスがはやり始め、まだ何もできていない」―。毎週水曜に本紙第2社会面に掲載されている「回覧板」の取材で、町内会長たちが口にしたのはどれも似たようなせりふだった。

 コロナ禍で町内会活動は今年も停滞し、会長らは「会員同士のつながりをどう維持するか」に頭を悩ませた。町内会費を半額にしたり、現金や商品券で還元したりする町内会もあった。町内会同士の情報交換の機会が減っていくことを危惧した苫小牧市は5月、町内会向け広報紙「はにほう」の発行を始めた。

 7月からの「第5波」や8月上旬に市内で開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会で大規模クラスター(感染者集団)が発生したことも緊張感を高め、夏祭りや盆踊り大会は軒並み中止。町内会役員らは「楽しみにしてくれている子どもたちを思うと心が痛い」と口をそろえた。

 そんな中、9月下旬に感染状況が落ち着き始めると、一部の町内会が屋外でのウオークラリーやオンラインイベントなど「できることを」と動きだした。防災訓練やお祝い事だけ、人数を絞って実施したところもある。岩倉博文市長は11月の市町内会連合会との懇談会で「この2年、町内会は重い制約の中で活動している」と労をねぎらった。

 少子高齢化、コミュニティーの希薄化、町内会加入率の低下…。4月に入社した新米記者にとって、町内会取材は地域課題が凝縮された難易度の高いものだった。今年もコロナ禍でイベント中止が相次ぎ、思うように話を聞けなかったが町内会側から声が掛かったり、役員さんらに名前を覚えてもらえたりしたときの喜びは何にも代え難い。これからも地域に密着した話題の発掘に努めたい。  (倉下鈴夏)

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