アイスホッケー女子日本代表(スマイルジャパン)候補のFW久保英恵(SEIBUプリンセスラビッツ)は、14日のオンライン会見で2022年に開かれる北京冬季五輪終了後の現役引退を示唆した。「五輪ではアイスホッケー人生の集大成として、いいパフォーマンスを見せたい」と語った。
オンライン会見の冒頭、久保は「今回(五輪)は最後になると思う」と述べ、「ここまでやってこれて良かった―と思ってもらえるようなパフォーマンスをしたい」と引退の意向をにじませた。
久保は苫小牧出身の39歳。10年に一度現役を引退したが11年に復帰。14年のソチ、18年の平昌大会の五輪代表としてチームをけん引するなど、長年にわたってスマイルジャパンの中心選手として活躍してきた。
今年8月にカナダ・カルガリーで開かれた世界選手権ではゴールを挙げるなど、最高成績の6位に貢献。虎視眈々(たんたん)とゴールを狙うプレーは「氷上のスナイパー」の異名を取った。スマイルジャパンの飯塚祐司監督も「独特の嗅覚でゴールを決めてくれる」と厚い信頼を寄せている。
スマイルジャパンは北京五輪で悲願のメダル獲得を目指している。久保は世界選手権同様、数的優位なパワープレーや試合終盤の重要局面での起用が多くなると予想される。「いつまでも『スナイパー』だったなと思ってもらえるようなプレーを見せたい」と抱負を語った。