大型マツカワ サケ仕掛けにヒット 樽前海岸

  • 釣り
  • 2021年12月2日
樽前海岸で上がった54センチのマツカワ
樽前海岸で上がった54センチのマツカワ

  海岸の投げ釣りからホットな情報が本紙釣り倶楽部に届いた。11月下旬、苫小牧市内の樽前海岸で54センチのマツカワ(タカノハ)が上がった。終盤のサケ狙いのぶっ込み仕掛けに掛かったビッグワン。憧れの50アップ登場で、最終盤のサケとマツカワ両狙いの太公望らが再びさおを出しそうだ。

   大物を釣り上げたのは澄川町の50代の男性。サケ釣りのホームグラウンドは錦岡だが、最近は一帯で目立った釣果がないため、この日は樽前に入釣した。

   魚信のないサケ仕掛けのさおの横で、カレイ仕掛けの投げざおは時折、さお先が揺れる。最初にイシモチが釣れ、その後は※リリースサイズ(35センチ未満)のマツカワが2匹釣れた。

   「こんなもんだな」とサケを諦めかけたところ、3本投じていたサケ仕掛けのさお1本の異変に気が付いた。見ると道糸が、ふけてべったりと砂に着いた状態。けげんに思ってすぐにさおを持ち、リールを巻いて糸ふけを取ると今度はひどく重たいばかりの手応え。遠投気味に投じていたため、難儀しながら巻き上げると、波打ち際に見えたのは「まるで座布団だった」というマツカワ。歓喜しながら慎重に寄せて無事キャッチした。

   マツカワがサケ釣りの外道で釣れるのは時々あること。ただ、この日はマツカワ用の仕掛けのさおもサケ仕掛けのすぐ横に出していた。餌もサケ仕掛けと同じく特製のサバの身餌。大物マツカワにとっては、細めのフロート仕掛けよりもサケ用の大きなフロート仕掛け、大きな餌に、まさに食指が動いたようだ。

   大物の高級魚は早速、刺し身にして食べたが、「家族で食べても一度で食べ切れなかった」とか。”ゴーマル”アップのマツカワは男性にとっても記録の更新だ。今季サケはすでに35匹を釣り上げた猛者だが、「まだ諦めてません」とさらに気合が入る。サケとマツカワ狙いの釣行はもう少し続きそうだ。

   ※マツカワは、資源増殖のため漁業関係者が稚魚を放流している。35センチ未満は、各地の海区漁業調整委員会指示に基づき釣り人もリリースが求められている。

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