「給食センターってどこにあるんだろう」
そう思っていたぼくに、ついにその答えが分かる日がやってきました。ぼくは、遠足で給食センターに行ったのです。
ぼくは、給食が大好きです。毎日楽しみにしています。そのおいしい給食ができる場所に行けるなんて、わくわくしました。まず、見たことのない大きなものを見ました。それは、「ボイラー」といって調理するには、かかせないものなんだそうです。そして、センターの中には想ぞうよりたく山の人がはたらいていて、びっくりしました。ぼくの学校だけではなく、苫小牧市の10校い上の給食を作ってくれていると知って、いったい何人分の給食になるんだろう、すごいなあと思いました。
学校の給食の先生に見せてもらったことのある大きなおたま、そして、おふろみたいな大きなおなべや、食きもたく山ありました。「ここで、おいしい給食ができるんだな」と思うと、重たいおたまや、力のいるお仕事をしてくれている給食センターの人たちに感しゃしたいな、と思いました。
ぼくは、一つ気になることがありました。それは、「のこした給食はどうなるのだろう」ということです。友だちが聞いてみると、びっくりする答えが返ってきました。なんと、お金をはらってすてることもあるそうです。心をこめてせっかく作ってくれた給食なのに、作ってくれる人たちは悲しいだろうなと思いました。帰ってそのことを母に話しました。すると、今、世界では、「食品ロス」ということが問題になっていると、教えてくれました。食品ロスってなんだろうと、調べてみたら、給食だけではなく、おうちやレストラン、スーパーやお店など、あちこちで「食べられるのにすててしまうもの」が、いっぱいあるそうです。しかも、毎日、日本人全員がお茶わん1ぱい分のごはんをすてていることになるそうです。びっくりして、「えー」っと声が出てしまいました。
世界には、食べ物がなくて困ったり、病気になったりする国の人がたく山います。きれいなお水がない国もあります。それなのに、そんなに食べものをすてているなんて。日本は幸せな国だけど、すてるものをへらさなければだめだと思います。まだぼくに出来ることはないけれど、心をこめて作ってくれた給食は「ぜったいにのこさないで食べるぞ」と、強く思いました。
給食には、うちでは出てこないメニューもあります。母に「今日のばんごはんなあに」と聞くと、「何にしようかなあ」と言われます。メニューを考えるのは大へんなのかなあ。また、給食センターに行くチャンスがあったら、一か月分のこんだてをどうやって作っているのかを聞きたいです。いつもいろいろなメニューを考えて、ぼくたちを元気にしてくれる給食に、ありがとうを言いたいです。