ジャパンカップは10月30、31両日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=などでリーグ戦4試合が行われた。レッドイーグルス北海道はひがし北海道クレインズに連勝し、11勝1敗と勝ち星を2桁に乗せた。横浜グリッツは東北フリーブレイズとの3回戦(10月30日)を2―1で勝利。続く4回戦は敗れたが、不戦勝を除いてアジアリーグ加盟後初の1勝となった。
レッドイーグルス―ひがし北海道の4回戦(10月31日、白鳥王子)には、苫小牧出身で人気音楽グループEXILEのSHOKICHIさんが来場。ピリオド間のトークショーなど各種イベントに参加し、会場を沸かせた。
10月31日
▽4回戦(白鳥王子アイスアリーナ)
レッドイーグルス北海道4―1ひがし北海道クレインズ
▽得点者【レ】高木(芳賀、ハリデー)大澤(中島、高橋)中屋敷(橋本、入倉)中屋敷(久慈、中島)【ひ】池田(齋藤、河合卓)▽GK【レ】成澤【ひ】脇本▽シュート数【レ】35【ひ】27▽反則【レ】8分【ひ】6分▽パワープレー得点【レ】1【ひ】1▽キルプレー得点【レ】1【ひ】0▽観客数1422
第1ピリオド1分すぎにFW高木のゴールで先制。FW中屋敷が2得点と奮起した。守備ではGK成澤が随所で好セーブを見せた。
▽同(フラット八戸)
東北フリーブレイズ7―1横浜グリッツ
10月30日
▽3回戦(白鳥王子アイスアリーナ)
レッドイーグルス北海道7―2ひがし北海道クレインズ
▽得点者【レ】中島(佐々木、中屋敷)高木(今、彦坂)中島(中屋敷、橋本)久慈(中島、橋本)彦坂(大澤、佐々木)高橋(中屋敷、橋本)中島(橋本、大澤)【ひ】ゾルマニス(大津晃、小原)西脇(松野、蓑島)▽GK【レ】成澤【ひ】オージンシュ、脇本▽シュート数【レ】39【ひ】25▽反則【レ】8分【ひ】10分▽パワープレー得点【レ】3【ひ】1▽キルプレー得点【レ】0【ひ】0▽観客数931
レッドイーグルスが大量7点で快勝した。第1ピリオドにFW中島が2点を挙げるなど、この試合ハットトリックの活躍。数的優位なパワープレーでは3得点と好機を逃さなかった。
▽同(フラット八戸)
横浜グリッツ2―1東北フリーブレイズ
―攻守に圧倒、試合を支配
9月以来今季2回目の北海道ダービーで再び連勝したレッドイーグルス。3回戦は昨季のジャパンカップ最優秀セーブ率GKのオージンシュから大量5点を奪うなどして快勝。4回戦こそ中盤まで小差のゲーム展開になったが、12試合連続で先発マスクをかぶったGK成澤の好守もあって勝ち切った。
新型コロナウイルスの影響で施設入場者数が定員の50%以下に制限された中、4回戦はほぼ満員の1422人が詰め掛けた。菅原監督は「大勢のファンの前で選手たちは思い切りよくプレーしてくれた」とたたえた。
栃木日光との前節アウェー戦4回戦(10月24日)で今季初黒星。2点先行から7失点し、3―7で完敗した反省を基に「パック保持者以外のマークやスピードに乗った攻め出しの部分を見直した」(監督)ことが結果に表れた。次戦の横浜とのアウェー戦で勝てばジャパンカップ前期1位が確定する。
―クレインズ池田 一矢報いる
10月31日の4回戦でクレインズの主将、苫小牧出身のFW池田が第3ピリオド11分すぎ、1人多いパワープレーでゴールを決めた。セットの仲間と速攻気味にレッドイーグルスゾーンへ展開し、連続したプレーでシュートチャンスを懸命につないだ。一矢報いたゴールを「第2ピリオドにはパワープレーで失点もあったから、少しでも取り返そうと思っていた」と振り返った。得点力不足を課題に挙げ、連敗を悔しがったが「きのう(30日)よりもきょうのチームのプレーの質は上がった」と受け止め、今後の巻き返しに闘志をかき立てていた。