苫小牧市は1日、市内の医療機関が10月17日に市内施設で行った新型コロナウイルスワクチンの巡回接種で、最大12人に濃度が薄いワクチンを接種したと発表した。健康被害は報告されていない。
市によると、ワクチンは瓶の中に生理食塩水を満たして薄め、使用後も溶液が少量残るというが、今回は残液にさらに生理食塩水を補充して接種したという。
補充用注射器の余りから、巡回接種した359人のうち最大12人に接種したとみている。接種者全員に抗体検査を実施し、対象者を特定した上で追加接種の可否を判断する。医療機関が施設に説明し、対象も限定されることから、接種場所は非公表とした。