苫小牧緑陵中アイスホッケー部が今季、2005年以来16年ぶりに単独チームとして活動している。23日に苫小牧市新ときわスケートセンターで開幕する第10回東胆振中学校アイスホッケー選手権大会兼第52回北海道中学校アイスホッケー大会胆振地区予選会で初陣を迎える。
今季の中学年代はチーム再編により、東胆振A―Dまでの合同4チームと緑陵を含めた計5チームで争われる。昨季まで単独だった和光は東胆振Bに入った。
緑陵は今季、メンバー14人を確保した。GK2人、DF3人、FW9人の構成。4月から活動を開始し、陸上トレーニングなどに取り組んできた。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言の影響もあって氷上練習は10月からとなったが、チームの連係プレーも磨いてきた。
上位進出のカギとなるのは3人のみのDF陣を中心とした守りの仕上がり。DF菅原楓芽(2年)が1年生DF2人を引っ張る。「パックに最後まで食らい付く粘り強さを見せたい。シュートも得意なので攻撃にも参加できれば」と意欲的だ。FW西村優空主将(3年)は「FWも守備のサポートを徹底してチーム全体で守る」と頼もしい。
GK高瀬優一朗(3年)は速いスケーティングに伴う的確なポジショニングが武器。「声もしっかり出して味方を助けたい」と意気込む。「何が何でも止めるという気持ちでやりたい」と力強く語った。
23日の初戦は東胆振A(早来・青翔・明倫)と対戦。上位3チームに与えられる全道大会(12月、札幌市)切符を目指す。西村主将は「リーグ戦は初戦が大事。まずは1勝をつかみ取りたい」と話している。