白老文化芸術共創 アート巡り 3 相川みつぐ (札幌市在住) 「盗まれた文字」

  • アート巡り, 特集
  • 2021年10月22日
義経伝説を題材にした作品。絵柄はアイヌ文様の線を生かして制作した
義経伝説を題材にした作品。絵柄はアイヌ文様の線を生かして制作した

  北海道には平安時代の武将・源義経にまつわる伝説が幾つも残る。その一つに義経がアイヌ民族の秘宝の巻物を盗んだため、アイヌ民族に文字が無くなったという物語がある。そのストーリーを題材にした絵柄を制作し、着物や壁に表現した。巻物を盗まれて怒るエカシ(古老)と、逃げる義経をテーマにした着物作品には、白老町内のアイヌ刺しゅう作家による繊細で美しい刺しゅうを取り入れた。その技の高さも目を引く。

   会場は白老町大町3の空き店舗「旧創作一心」。11月7日までの金・土・日曜日と祝日のみ開場。時間は午前11時から午後5時。観覧は無料で駐車場あり。

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