「新型コロナウイルス対策という、誰にとっても身近な課題がある。コロナ禍を脱するためにも、積極的な投票が必要だと思う」―。今年3月に苫小牧市錦岡でダンススタジオ「Jameboooo(ジャメブ)」を開設したダンスインストラクターの神崎結愛さん(21)は選挙への思いをそう語る。2019年には同級生と「苫小牧・選挙に行こう隊」を立ち上げて活動し、若者に投票の必要性を訴えるなど、関心は高い。
市内で生まれ育ち「苫小牧が大好き」という神崎さん。駅前の空洞化や西部地区の高齢化などさまざまな課題を抱える苫小牧を、パフォーマンス仲間と一緒に盛り上げたいと願ってきた。「行こう隊」は当時、市内でカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致で賛否が分かれ、まちづくりに興味を持ったことがきっかけだった。
ダンススタジオのオープン後は、生徒らと地域イベントへの出演などを考えていたが、コロナ禍で中止が相次いだ。思うように活動できない現状に「生徒のモチベーションや親の気持ちを考えると、さまざまな催しにもっと出演させてあげたい」と話す。
イベントなどで地域を盛り上げるためには、コロナ禍の収束が不可欠。「そのためにも各政党が掲げるコロナ対策を知り、投票することが重要」と強調。「一人一人の一票が積み重なることで、今後の政治が決まる。たかが一票と思わず、投票所へ足を運んでほしい」と訴える。
(小玉凜)
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19日に衆院選が公示された。強い関心を持って自らの一票を投じようとしている苫小牧市内の有権者を紹介する。