苫小牧市は5日、表町の「とまこまいワクチン接種センター」で2日に50代男性に実施した新型コロナウイルスワクチンの接種が、空の注射器で行った可能性が高いと発表した。健康被害は報告されていない。
市によると、男性に2回目のワクチンを接種した際、担当した看護師が「手応えが異なる」と報告したという。健康観察したが異常はなく、今後は抗体検査を2度実施した上で、改めて2回目の接種が必要か判断する。
ワクチンを注射器に補充する際は、空気0・3ミリ程度を入れてから、小瓶に差して液体を注入し、別の医療スタッフがチェックする。今回もチェックはしたが、手順にミスがあった可能性も否定できず、市は「再発防止を徹底する」としている。