キリンビール（磯崎功典社長）は再生可能エネルギーによる事業運営を推進するため、2022年1月に千歳市上長都の北海道千歳工場など国内3工場にPPA（電力購入契約）モデルによる太陽光発電電力を導入する。これにより年間1600トンの温室効果ガス排出量を削減するとともに、キリンビール全体の使用電力の再生可能エネルギー比率を現状の約28％から約30％に向上させる。

　同社では、今年3月から仙台、名古屋、滋賀、神戸の4工場で先行導入。22年1月は北海道千歳、取手、岡山の3工場に導入し、同年までに国内全9工場への導入が完了する。

　北海道千歳工場では、三菱商事系のMCKBエネルギーサービスがメガワット級の太陽光発電設備を設置し、発電された電力（年間74万8000キロワット時、同工場で使用する年間電力の12％）をキリンビールが購入し使用する。

　今後はキリングループの全事業拠点で再生可能エネルギーの導入を推進し、早期のRE100達成を目指す。

　メモ

　RE100　電力の再生可能エネルギー100％化を目指す企業で構成される国際的な環境イニシアチブ（率先した行動）。キリングループは20年11月に加盟し、40年までに再生可能エネルギー100％化を掲げている。