震災学習プログラム作成へ 厚真町観光協会 段ボールベッド作りや 避難所の運営体験も 被災地ツアーを学びの場に

  • 特集, 胆振東部地震から3年
  • 2021年9月7日
段ボールベッド作りを体験した参加者
段ボールベッド作りを体験した参加者
図面上で避難所運営について知恵を出し合った
図面上で避難所運営について知恵を出し合った

 厚真町観光協会は、2018年9月に発生した胆振東部地震から3年を迎え、これまで来町する団体を対象に行ってきた被災地ツアーに段ボールベッド作りや避難所運営体験を組み合わせた厚真版「震災学習プログラム」を作成する。早ければ年内に形にし、実施したい考えだ。

 同協会は、地震発生の翌年に被災地ツアーを開始。19年は81組2109人が参加した。20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあったが、16組1157人が被災地を視察に訪れた。一方、発災から3年がたち、復旧工事の進行に合わせて記憶が風化することを懸念する声も出ていた。

 こうした現状を踏まえ、同協会は「単なる被災地の見学で終わらせない取り組み」を模索。これまでの被災地ツアーに避難所運営の体験プログラムを盛り込み、町全体で当時の経験を伝えるとともに、防災、減災について考えてもらう機会を提供する内容にする。学びの場の継続的な提供で、体験に訪れる人と町民との交流や町内での飲食、宿泊などの経済効果も狙うという。

 2日は町内本郷にある同協会事務所で、被災地ツアーにボランティアで協力している町民ガイド向けに勉強会を開き、同プログラムで企画している段ボールベッド作りと図面上で避難所運営を模擬体験する防災ゲーム「HUG(ハグ)」を体験。参加者が組み立て作業の工程を学び、HUGの机上訓練では「避難者にインフルエンザ患者がいる」「車内避難を希望している」といった避難者の状況に合わせ、対応に知恵を出し合った。

 軽舞在住の永山尚貴さん(48)は「どちらも初めての体験だが、避難所運営の大変さが改めて分かった」と振り返り、ガイド役として「自分は福島県出身で東日本大震災も経験しているが、日本は災害から逃げられない国。今後の備えについてアドバイスをしていきたい」と意気込みを語った。

 同協会によると、同プログラムの受講を希望する学校の受け入れを年内に予定しているほか、来年度以降はホームページなどで周知する。原祐二事務局長は「中学、高校の宿泊研修での利用が多くなると思うが、企業などその他の団体にも利用してもらいたい」と呼び掛ける。

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