胆振管内の8月の新型コロナウイルス新規感染者数は406人で、月別で過去最多だった5月の580人に次ぎ、2番目に多かった。クラスター(感染者集団)は5件発生。このうち3件は学校の部活動で、若年層への感染拡大も懸念されている。1~28日までの市町村別累計でみると、管内379人のうち苫小牧市の感染者数が284人と75%を占めた。
管内で新規感染者が初めて確認された昨年2月からの累計は2150人に上り、2000人を超えた。今年5月に1000人を超えるまで1年3カ月かかったが、1000人から2000人になるまではわずか3カ月で、従来株から置き換わったデルタ株(インド由来の変異株)の感染力の強さがうかがえる。
感染者数は今年5月のゴールデンウイーク明けから急増し、16日に道への2度目の緊急事態宣言が発令されると、6月は143人、7月は115人と減少に転じた。しかし8月は、デルタ株の影響などにより再び道内全域で増加し、27日に3度目の宣言となった。