道と札幌市は27日、新型コロナウイルスの感染者を新に382人確認し、1人が死亡したと発表した。日別の新規感染者数が400人を下回るのは16日(357人)以来、11日ぶり。このうち170人の感染経路が不明。道内の死者は累計で1438人、感染者は延べ5万5420人(実人数5万5262人)となった。
死亡を確認したのは、函館市の1人(年代・性別非公表)。
道は129人の感染を確認。内訳は、胆振管内16人のほか、石狩管内31人、十勝管内28人、空知管内9人、渡島、オホーツク両管内各8人、道外7人、上川、根室両管内各6人、後志、日高、釧路3管内各3人、宗谷管内1人。石狩管内の自動車関連の事業所で新たなクラスター(感染者集団)が発生し、従業員ら7人の陽性が判明。オホーツク管内遠軽町の陸上自衛隊遠軽駐屯地でも隊員6人の感染が分かり、クラスターとなった。
札幌市は186人の感染を確認。認可保育施設でクラスターが発生し、園児ら5人の陽性が判明した。
旭川市は45人、函館市は19人、小樽市は3人の感染を確認した。
また道と札幌市などは、デルタ株疑いの感染者を新たに225人確認したと発表。道内のデルタ株疑いの陽性者は計5552人となった。
道内で治療を終えて回復したのは4万8838人。27日現在の患者数は5144人となり、重症は前日から1人増えて17人。26日時点の入院患者の病床利用数は、前日から36床増の931床。宿泊療養施設への入所日調整中の待機者も含め、自宅療養者は3548人となっている。
胆振教育局は27日、苫小牧総合経済高校と苫小牧南高校の生徒が新型コロナウイルスに感染し、総合経済高は生徒が在籍する学級を、南高は学年をそれぞれ同日から閉鎖としたと発表した。