FW 藤本 もえこ「北京五輪へチームけん引」―世界選手権に臨む(下)〔アイスホッケー女子・日本代表インタビュー〕

豊富な経験でチームをけん引する活躍が期待される藤本(日本アイスホッケー連盟提供)

  ―世界選手権大会の開幕直前の心境は。

   「念願の世界選手権が始まることにうれしい気持ちが大きい。国内合宿でやってきたことを試合でチャレンジしたい」

 ―新型コロナウイルスの影響下で調整を続けてきた。

   「予定していた試合が中止になったり、大会前の隔離期間があったりで、いつも通りの練習量をこなせていない。その中でもやるべきことを、チームとして高い意識を持って取り組めているので不安要素を取り除いて試合に臨めると思う」

 ―国内合宿で力を入れてきたことは。

   「1対1のバトルをチーム全体としてフォーカスして取り組んできた。連動性を持った攻めの形は、紅白戦だけでもかなりレベルアップしたと思う。個人的にもシュートのパワーを上げる練習をしてきて手応えも感じている」

 ―7回目の世界選手権の代表入り。チーム内でどんな役割を果たしたいか。

   「前回の世界選手権ではリーダーシップを取ることができなかった。今回は年齢的にも上の立場となるので、プレーやコミュニケーションの面でチームを引っ張っていけるような活躍を見せたい」

 ―最後に大会に向けて抱負を。

   「約2年ぶりの世界選手権に向けて国内でハードにやってきた。海外勢にどれだけ通用するのか試す場になる。久しぶりの国際試合を楽しみながら、北京五輪に向けて課題を見つける大会にしたい」

 ―プロフィル

   藤本もえこ(ふじもと・もえこ) 1992年生まれ。苫小牧市出身。苫小牧明野中、駒大苫小牧高を経て、北翔大卒。レフトハンド。トヨタシグナス所属。五輪代表は2014年のソチ、18年の平昌大会の2回選ばれている。

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