政府が北海道の「まん延防止等重点措置」の期間を8月31日から9月12日まで延長する方針を示した17日夕、鈴木直道知事は記者団に対し、同重点措置の措置区域に旭川市を追加する方針を明らかにした。「あす(18日)の対策本部会議で追加(を決定)し、緊急事態宣言と同等の措置を講じる」と述べた。
道は現在、札幌市と石狩管内7市町村、小樽市を同重点措置の措置区域としている。鈴木知事は旭川市を追加する理由について、17日に過去最多の53人の感染が確認されたことを挙げ、「周辺へも拡大している」と危機感を示した。対象地域への措置内容は、18日の対策本部会議で有識者の意見を聞きながら決定する。
さらに知事は「本道の今の感染者数は緊急事態宣言レベル」と指摘し、「厳しい状況を国に繰り返し伝え、緊急事態宣言(への移行)の協議を続けていきたい」と述べた。一方で、「緊急事態宣言下で爆発的な感染拡大が起きている状況を改善しないと、北海道で頑張っていても、これまで繰り返してきたように感染が広がる」と警戒感を強め、緊急事態宣言を実効性ある内容にするよう国に求めていく考えを強調した。