夏はターゲットが薄くなる胆振太平洋の海釣り。この機会に近年、サクラマスのルアー釣りでまれに上がるヒラメを狙おうと、釣り倶楽部担当が白老町の海岸で試し釣りをした。
市内の釣り具店によると、苫小牧港・東港から白老の海岸ではルアーでヒラメを釣った報告が毎年寄せられる。海サクラマスが岸寄りする5~7月は、産卵を控えたヒラメが浅場に移動する時期と重なるためだ。
そこで釣り倶楽部担当は”資源調査”を兼ねて7月下旬、白老町の海岸で実釣した。変化の少ない砂浜の釣りでは河口周辺、離岸堤、潮目や離岸流の有無がポイント選びの基準だ。
使ったルアーは30~40グラムのメタルジグと12センチのミノー。
最初はミノーで手前を探り、反応がなければジグを使って遠投し、広い範囲で探った。
底付近を泳がしたり、ストップ&ゴーを繰り返したりする中でルアーにアタックしてきたのは20~30センチのサバ。イワシの群れがいるのかサバの魚影は濃い。ヒラメが寄っている可能性もあると考え、小一時間ほど一帯を釣り歩いたが、サバの活性の高さと暑さに閉口してさおを畳んだ。
噴火湾ほどヒラメは濃くない苫小牧、白老。魅力的なターゲットだけに、狙って釣れる身近な魚になることを期待したい。