色彩も夢も豊かに 14日まで「世界の子供たちのアート展」 新千歳空港

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  • 2021年8月5日
障害のある児童や生徒の作品を展示したアート展

  障害のある児童や生徒の作品を集めた「世界の子供たちのアート展」が14日まで、新千歳空港国内線ターミナルビル2階のセンタープラザで開かれている。道内の支援学校や放課後等デイサービスをはじめ、国内外から集まったアート作品約200点を展示。夢や希望が伝わる色彩豊かな作品が多く、空港を訪れた人の目を楽しませている。

   共生社会実現の取り組みを発信しようと、国内28空港でアート展の巡回展示などを行う「インクルージョンフェスティバル2021」(同実行委員会主催)の一環。新千歳では道内の児童や生徒の作品約150点をはじめ、アメリカやドイツなど海外の特別支援学校などから集めた絵画約50点を飾った。

   似顔絵や好きなアニメキャラクター、SDGs(持続可能な開発目標)にも通じる標語付きのイラストなど、子どもたちが作品に込めた思いはそれぞれ。新型コロナウイルス禍で空港を利用する人が前向きな気持ちになれるよう、明るい色で描いた飛行機の絵も並ぶ。苫小牧市の放課後等デイサービスぽっけの子どもたちも作品を寄せた。

   南北ちとせ実行委員長(45)は「障害のある子どもたちも社会の主役になり、周りを元気にさせる力があることを感じさせてくれる作品が集まった」と観覧を呼び掛ける。道内では今年度、新千歳、旭川、帯広、稚内の4空港で展示し、「来年度以降も子どもたちの活躍を応援したい」と話している。

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