第103回全国高校野球選手権大会南北海道大会第5日は26日、札幌円山球場で準決勝2試合が行われた。北海道栄は北海に5―6で敗れ、決勝進出を逃した。
▽準決勝
北 海
003100101―6
012100100―5
北海道栄
(北)木村―大津
(栄)小沼―奥山
?杉林(北)
?尾崎、林、小原(北)奥山、佐々木(栄)
北海道栄が北海に競り負けた。先発小沼が完投。打線も10安打を放ち、シーソーゲームで競り合ったが、九回2死から勝ち越された。
北海は先発木村が苦しみながらも完投。
札幌日大
611000012―11
000020050―7
札幌国際情報
(日)前川佳、髙谷、前川佳―田中銀
(国)平川、木村―三浦
?祝田(日)
?森2、大柳、石川、前川佳、田中銀(日)柴田、小林(国)
北海 打安点
(9)関 500
(5)尾崎 521
(2)大津 520
(6)宮下 520
(8)山田 510
(3)杉林 522
(7)林 531
(1)木村 531
(4)小原 420
44175
振球犠盗残失
1110132
投手 回 安 責
木村 9 10 4
北海道栄 打安点
(8)新田 500
(7)臼井 500
(1)小沼 410
(3)川越 520
R 梶川 000
(9)佐々木 411
(2)奥山 521
(6)柳原 411
(5)上阪 421
(4)菊富 311
39105
振球犠盗残失
11312113
投手 回 安 責
小沼 9 17 5
―全力プレーに「悔いなし」
「一球一球全力で投げ切れた。悔いはない」。北海道栄の先発小沼主将(3年)は試合後、すがすがしい表情を見せた。
プロの注目を集める北海の先発木村(3年)とほぼ互角のゲームを演じた。「木村投手との投げ合いは楽しかった」と激闘を振り返った。
3試合連続で完投した小沼。準決勝の球数は142球。八、九回は「限界を超えて気力で投げていた」。
打線もエース木村に食らい付いた。直球対策のためにバッティングマシンは最速の設定で目を慣らしてきた。切れのあるスライダーにも「思った以上に(ボール球に)手を出さずに我慢できていた」と糸瀬監督もうなずいた。
6番捕手の奥山(3年)は長打を含む2安打を放った。「チームとして2桁安打を打てて北海を一番苦しめることができた」と話した。
優勝まであと2勝だった。甲子園出場の目標は後輩に引き継がれた。小沼主将は「2年生はあと3大会ある。次の夏は優勝を目指して頑張ってほしい」と思いを託した。