アイヌ民族文化財団(札幌)は白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で17日、開業1周年記念イベントを催す。俳優宇梶剛士さんらのトークショーやアイヌ古式舞踊の披露といったプログラムを用意する。また、関連として16~18日、「松浦武四郎inウポポイ」(三重県松阪市主催)と題したイベントも展開する。
アイヌ文化復興・発信の拠点として昨年7月12日に開業し、1年を迎えたウポポイの節目を祝う企画。当日午前は関係者による式典を行うほか、屋外のチキサニ広場と体験交流ホールで午後に、帯広市と浦河町の伝統舞踊の保存会メンバーによるアイヌ古式舞踊を公開する。
体験交流ホールでは午後2時半から、ウポポイPRアンバダサーの俳優宇梶剛士さんと、ウポポイ公式キャラクター「トゥレッポん」の制作を手掛けた絵本作家そらさんのトークショーを計画。同ホールの近くでウポポイの歩みを伝えるパネル展や記念グッズの配布も予定している。また、テナントの飲食店で1周年記念の特別メニューを提供する。
関連行事の「松浦武四郎inウポポイ」では17、18日、アイヌ民族と交流を深めた幕末の探検家松浦武四郎に関する講座(国立アイヌ民族博物館)、武四郎の出身地・松阪市の特産品「松阪もめん」を使用したアイヌ文様刺しゅう体験(体験学習館)を企画。16~18日には体験学習館別館で「武四郎とふるさと松阪のパネル展」を催し、同市特産の松阪茶や箸を来場者にプレゼント(数量限定)する。イベントの詳細はウポポイのホームページ(HP)に掲載している。
一方、白老町も「しらおいポロトミンタラフェスティバル2021」と題したウポポイ開業1周年記念の特別イベントを17、18日、白老駅北のポロトミンタラで開催する。
両日とも午後0時半からアイヌ伝統料理オハウ(汁物)を各日100食限定で無料提供(午前11時から整理券配布)する。また、アイヌ民族の伝統的食材を使用した弁当、アイヌ工芸品などを販売。新鮮野菜や花苗・鉢花の販売コーナーも設ける。
この他、17日午後1時半からアイヌ古式舞踊の披露や伝統楽器ムックリ(口琴)の演奏も予定している。
開催時間は両日とも午前11時~午後3時。詳細は町のHPで紹介している。