本格化が見られないまま、シーズンが終わろうとしている苫小牧や白老の海岸から狙う海サクラマスのルアーゲーム。6月下旬、苫小牧市元町の砂浜でマイワシの群れを追うサクラマスとブリの幼魚のフクラギが釣れていた。
釣り上げた市内の男性によると、サクラマスは60センチ強のグッドサイズで、その翌々日に釣れたフクラギは40センチ超。いずれもオオナゴを模した30グラムのメタルジグに反応した。
サクラマスは、遠投したジグが着水した直後、まさにフォール中にヒットした。リールを巻き始めると同時に力強い暴力的な引きの連続。波を利用して慎重に寄せたものの、ランディングした瞬間にフックが口から外れた。サクラマスは口が切れやすく、バレることが多い。首尾よくゲットし、大満足の表情。
さばいた際に、何を捕食しているのか胃の内容物を調べると、ぱんぱんの胃袋から出てきたのはマイワシが大小4匹だったという。
2日後の夕方、男性が2匹目のサクラマスを狙って同じ場所で同じジグを投じたところ、釣れたのはフクラギだった。やはりマイワシの群れを追って沿岸を回遊しているとみられる。時を同じくして苫小牧港・西港でサバも釣れだした。苫小牧の海はすっかり夏の様相だ。