≪38≫勇払自治会 地域で伝統文化守る

  • 回覧板, 特集
  • 2021年7月7日
港まつりで千人隊踊りを披露する中学生

  蝦夷地の防衛と開拓のため1800年、八王子千人同心が苫小牧市勇払地区へ移住し、地域発展の礎を築いた。同地区にある市指定史跡の蝦夷地開拓移住隊士の墓では毎年8月、開拓先駆者たちの慰霊祭が行われるなど、歴史の深い地域。

   八王子千人同心の精神や伝統文化を守ろう―と、自治会や勇払伝統芸能保存会の協力の下、地域の中学生がとまこまい港まつりのポートカーニバルで毎年、勇払の伝統芸能である勇払千人太鼓や千人隊踊りを披露する。

   地域住民のうち、約4割が75歳以上の後期高齢者で700人を超える一方、今年の小学校の入学生は2人と高齢化や人口の減少が進む。それでも「高齢者が健康で楽しく過ごせるように」と年に5回、勇払総合福祉会館でゲームなどを楽しむ「サロン勇払広場」を開き、住民同士が支え合いながら生活する。

   ■次回(14日)は高砂町町内会です。

  メ モ

  ▽1948年6月設立

  ▽加入世帯数約610世帯(4月末現在)

   加入率64・2%

  ▽萬誠会長

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