千歳市は5日、新千歳空港国際線ターミナルビルに開設する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場を公開した。ビル3階約2100平方メートルに接種などのブースを広々と設け、10日から1日当たり約2000人を接種する。
自治体による空港の接種会場利用は道内では唯一。国際線は定期旅客便の全休で旅客ゼロが続く一方、施設や駐車場は広くて充実しており、接種会場に適していると判断した。北海道エアポート、千歳医師会が協力する。
10~11日、31~8月1日の計4日間、医師や看護師、医療従事者ら約150人体制で、60歳以上の千歳市民延べ約8000人に接種する想定。会場は受け付けから予診、接種、状態観察までの動線を同ビル3階の南北に一つずつ設けた。
5日は事務を担当する市職員が、会場で手順をつぶさに確認。同市の集団接種会場は3カ所目で、市コロナワクチン接種対策室の田中稔大主幹は「広く快適な空港で接種を加速し、市民が空港をより身近に感じてくれたら」と話していた。