コロナ禍の活動自粛の反動か、ソーシャルディスタンスに注意しながらも釣り人の動きが活発だ。苫小牧港西港・勇払埠頭(ふとう)では岸壁沿いを回遊する小型魚を狙ったサビキ釣りが人気。現場を訪ねた6月下旬は、体長20センチほどの良形マイワシを中心に時折サバも釣れるとあって活気にあふれていた。
釣り人たちの足元に目を向けると、バケツいっぱいに入ったマイワシ。千歳市から訪れた30代の女性は「30分で55匹。サビキ釣りの楽しさを実感しています」と満面に笑みを浮かべた。この日は、イワシを追って体長30センチオーバーの良型サバも釣れたから驚きだ。
当初は今が旬のマメイカ狙いだったが、足元を泳ぐ魚群を目にして急きょサビキ釣りに変更。1・8メートルのルアーロッドに6本針(ハゲ皮付き)のサビキ仕掛けをセットし、岸壁から5メートルほど前方にキャスト。糸にテンションをかけたまま、ゆっくりと仕掛けを沈める「カーブフォール」をすると、程なく20センチ超えのマイワシが掛かった。
周囲に5メートル以上の磯ざおが並ぶ中、女性の仕掛けだけヒットすることも。広範囲を探る釣り方が高活性時には有効のようだ。